ブルーベリー
ブルーベリーとは
ブルーベリーとは、ツツジ科スノキ属に分類される北米原産の低木性果樹です。「第二次世界大戦中のイギリス空軍のあるパイロットがブルーベリーをよく食していた」というエピソードが伝えられており(その真偽は定かではありませんが)、主に目の健康との関わりというコンテクストの中で研究されてきたのがブルーベリーです。現在では、アントシアニンに秘密があると考えられています。
また、北欧原産のビルベリーは、ブルーベリーの中でも強い生命力を秘めた野生種として注目されており、他のブルーベリーよりも多くのアントシアニンをため込んでいると言われます。
ブルーベリーのメリット
ブルーベリーのメリットは、アントシアニンを豊富に含むことです。アントシアニンには、網膜上のロドプシンという色素体の再合成を助ける働きがあります。ロドプシンが不足すると、視力低下や疲れ目などの症状が現れやすくなりますから、アントシアニンでロドプシンをサポートすれば、目のもやもやもスッキリするというわけです。
ということで、スマホやパソコンに向かう機会が多く、目を酷使している人に、とくに人気のフルーツとなっています。
他に、抗酸化作用も期待されており、アントシアニンには、毛細血管を保護する働きもあるので、血管を丈夫にして詰まりにくく導いてくれるでしょう。
また、ブルーベリーに豊富に含まれる不溶性食物繊維には、便のかさを増し、便通をよくする働きも期待できます。
ブルーベリーの摂り方
ブルーベリーの摂り方は、生食またはジャムにするのが一般的です。生の実は夏限定で、しかも日持ちしないのがデメリットですが、冷凍すれば1年中使えます。生ブルーベリーと比較しても、フレッシュ感は期待できませんが、栄養面その他で、生と同等の効果があるので、冷凍ものでも大丈夫なのです。
購入する際は、果皮にハリがあるもの、皮の色が濃い青紫色をしているのがポイントになります。果実の表面に、プルームと呼ばれる白い粉がたくさんついているものがベターです。
生の果実は新鮮なうちに、すぐに使い切るのが鉄則です。皮が柔らかく、種も極小サイズなので、そのまま食べられます。余りそうなら、ジャムを作って保存するのが、正統派ブルーベリーの摂り方です。
ブルーベリーは、ジュースやパイにして食べる摂り方も人気があります。冷凍ものは解凍の際に果汁が出るので、ケーキの生地に練りこむには、水気を切って小麦粉をまぶすと、きれいに仕上がります。
大量摂取には要注意
ブルーベリーは、現在の日本でも日常的に使われるようになった食材の一種ではありますが、果実を食べ過ぎると胃の収縮を起こし、胃痛が起こる可能性があるといいます。とくに、サプリメントとして摂取する際、早く目をよくしたいと思うあまり、過剰摂取に走りがちになることは、ままあることです。大量摂取は要注意と心得て、1日あたりの目安量を守って使うのが安全です。