プロテオグリカン

プロテオグリカンとは
プロテオグリカンという成分名を時々耳にするようになりました。
「プロテオ」とはプロテイン=タンパク質のことで、「グリカン」とは糖鎖のこと。
つまり、プロテオグリカンとは、タンパク質と糖の複合成分になります。
もともと、グリコサミノグリカンという多糖(狭義にはムコ多糖)の研究中に発見されたもので、近年では、医薬品の原材料としても用いられ、化粧品や健康食品の原料としても使われています。
プロテオグリカンのメリットその1=保水性
プロテオグリカンの特性のひとつとして保水にすぐれた性質が挙げられます。
「保水力」というとヒアルロン酸などを思い浮かべると思いますが、プロテオグリカンは、それらをしのぐパワーが期待されています。
たとえば、一丸ファルコス社の解説ページの中には、「精製水」と「ヒアルロン酸」そして「プロテオグリカン」を用いた保水作用の比較実験が掲載されていますが、そこではプロテオグリカンがヒアルロン酸と同等以上の保水作用を示すデータが示されています。※参照リンク
また、プロテオグリカンにはヒアルロン酸の産生量を増やす働きも研究されているので、ダブルで保水に貢献するわけです。
プロテオグリカンのメリットその2=弾力性
「お肌ぴちぴち」「すべすべスキン」などと聞くと思い浮かぶのはコラーゲンなどでしょう。
もともと、プロテオグリカンには、「皮膚内のスプリング」であるコラーゲンをサポートする「皮膚内クッション」の役割がありますが、それだけではありません。
プロテオグリカンには、このコラーゲンの産生量をも増やす働きがあるのです。
もともと超高価だったプロテオグリカン
保水のサポートや弾力をサポートするパワーを秘めたプロテオグリカン。
その働きは医薬品、化粧品、健康食など幅広い分野から注目されてきましたが、じつは、その抽出方法がとてもむずかしいものでした。そのため以前はとても高価な”希少成分”で、1グラムあたり3000万円という超高額な価格の時代もあったほどです。
それが、30年以上もの研究の結果、青森の弘前大学がサケの鼻軟骨から抽出する方法を確立。現在では「夢の美容成分」として化粧品に配合されたり、「軟骨成分」としてサプリに配合されるなどして多くの人の美容や健康に貢献しています。
